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湿地保全エコツアーを企画?実施しました!

2025年8月20日に、澤内准教授と学生2名が自分たちで企画した湿地保全エコツアーのモニターツアーを実施しました。このツアーは、NPO法人 人まち育てⅠ&Ⅰの主催で、北洋銀行の「ほっくー基金」を利用して実施した取り組みです。7月のワークショップ、ツアー企画のブラッシュアップ会議を通じて本学の学生が作成した旅行企画を、株式会社JTB様のご協力を得て今回モニターツアーとして実施しました。

今回のツアーは「美唄湿原×フォトテーリング」をテーマにしています。失われつつある石狩川流域の湿原について、スマホやデジカメを使った写真撮影を通じて学んでいこうとの意図です。

当日は9:30に北海商科大学を出発し、南幌町、美唄市などをめぐり、17:00頃に北海商科大学に到着しました。最初に訪れたのは、幌向地区自然再生地(南幌町)です。夕張川の河川敷で取り組まれている湿原の再生事業や湿原の植物について、お話を伺いました。失われた自然環境を再生させることの難しさと同時に、環境が整えば定着する動植物からは生命力の強さも感じました。

 

 

次に、石狩川流域最大の残存湿原である美唄湿原(美唄市)に移動し、湿原形成のメカニズム、湿原内の動植物についての説明を受けた後、湿地の植物の写真を撮影しました。細い茎の上に小さな花をつけた植物(サワシロギク)がかわいらしく咲いていました。湿原の面積が減っていくと、湿原を生息地とした植物も減ってしまうということは当たり前なのですが、改めて残念に感じました。

 

 

昼食をとった後は、ラムサール条約湿地でもある宮島沼水鳥?湿地センター(美唄市)を訪れました。春と秋にマガンのねぐらとして重要な役割を担っている宮島沼も深刻な水環境の悪化に直面している、との問題を伺いました。沼では水鳥(カンムリカイツブリ)の子育ての様子を見ることができました。
札幌に戻る前に、アルテピアッツァ美唄(美唄市)に立ち寄り、炭鉱の歴史、自然と一体となって展示されている彫刻作品などについて解説を受けました。アルテピアッツァ美唄は廃校となった小学校の校舎と敷地を利用して、彫刻作品を展示しています。きれいに管理された芝の上に多くの彫刻作品が展示されています。作品を手に触れることで、質感や温度なども感じることができる点が新鮮でした。また廃校を利用した施設は丁寧に手入れされており、とても洗練された印象でした。

今後はモニターツアーの振り返りを行い、学んだこと、発見したことを参加者同士で共有する予定です。ツアー中に撮影した写真についてのプレゼンテーションも予定しています。現地に足を運び見て学んだことをしっかりと身に付け、実際の行動に結び付けたいと思います。今回も貴重な機会を提供していただいたことに感謝いたします。実は、このモニターツアーの企画から実施までに昨年の本学卒業生の眞下稚依さんが関わっています。札幌市内のIT企業(有限会社テックワークス)に就職し、企画段階では打合せの日程調整、議事録の作成など、モニターツアー当日は写真、動画での記録をそれぞれ担当してくれました。卒業してから数カ月しかたっていないのですが、とても頼もしく感じました。これからの活躍を期待しています!

↓モニターツアーの様子は本学Instagramに掲載されています。
https://www.instagram.com/reel/DOIyFraCacc/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
https://www.instagram.com/reel/DON7puGCWMF/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

↓7月のワークショップの様子もInstagramにも掲載されています。
https://www.instagram.com/reel/DMU6T05pWKc/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
https://www.instagram.com/reel/DMhyODchI31/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

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